輜重兵(しちょうへい)とは、旧日本帝国陸軍で兵站を行っていた兵士のことをいいます。実際の輸送は輜重輸卒(しちょうゆそつ)が行っており、輜重兵はその輸送の警備、管理、統制をするのが主な目的でした。「輜重輸卒(しちょうゆそつ)が兵隊ならば、蝶々トンボも鳥のうち」と輜重兵や輜重輸卒を軽視した言葉がありますが実際の組織としては、士官学校卒の将校もおり、陸軍大学校卒の将校もおられました。なお、兵站は金勘定とあわせて陸軍経理部が行っていました。現在の陸上自衛隊では、輸送業務や輸送統制は輸送科、糧食・燃料などの補給は需品科が行っています。