玉掛けとは、重い荷物をクレーンで持ち上げる際に、フックに荷物を掛けたり外したりする作業のことをいいます。搭載型トラッククレーン車を使う際の作業も同じで玉掛け(たまかけ)作業といいます。玉掛けは大変危険な作業で、荷物を吊り上げたり降ろしたりする際に落としたりすると下にいる人にあたって大事故になる可能性があるからです。玉掛け作業はクレーン車のフックにワイヤーロープをかける作業と、吊り荷にワイヤーロープをかける作業です。吊に荷へのワイヤー掛けが甘いと荷物が下へ落下してしまうことがありますので注意が必要です。玉掛け作業で最もやってはいけないことは、吊り荷を完全に降ろす前に宙に浮いた状態でワイヤーロープから引き抜く行為です。これをやってしまうと荷物落下の危険性が格段に高くなります。なお、玉掛けを行うものは定められた講習を受講することが必要で、1トン未満の荷物の玉掛け作業には「玉掛け特別教育」、1トン以上の荷物の玉掛け作業には「玉掛け技能講習」を受講しなければ玉掛け作業を行うことができません。クレーン車のドライバーは玉掛け作業を行うのでこれらの講習を受講しています。