実勢運賃とは、トラック運送事業者が国土交通省に届け出る届出運賃とは異なり、BtoB取引(企業間取引)が中心である貨物運送において荷主と運送事業者間の価格交渉で決定する運賃のことをいいます。実勢運賃は届出運賃に比べて20~30%程度安いといわれており、トラック運送事業者にとっては、実勢運賃と届出運賃の乖離を少なくすることが課題となっています。平成2年(1990年)の貨物運送事業法改正以前は、届出制運賃ではなく、認可制運賃がとられていました。現在でも旅客の鉄道運賃は認可制が残っています。
・運送業コンプライアンスマニュアル