棚卸とは、決算期の末日の時点で残っている商品・製品・材料・仕掛品などの在庫の数量が帳簿と合致しているかを確認し、会計上の期末棚卸資産の金額を確定させる作業のことをいいます。加えて、品質を確認し、その価額を査定する作業も棚卸には含まれています。棚卸には、リスト方式とタグ方式があります。リスト方式とは、在庫管理表などのリストに記載されている数量をもとに、実際の在庫を確認し、リストの数量と比較するという方法です。比較的短時間で作業が終わるというメリットがありますが、理論上の数値をもとに確認していくため、数量間違い、漏れが発生しやすいというデメリットがあります。タグ方式とは、現物の在庫品と数量を確認し、棚札と呼ばれる伝票に記入します。その後、伝票を現物に貼り付け、現物を数えていくという方法です。現物から先に確認していくため、計上漏れが発生しにくいというメリットがある反面、作業に手間がかかるというデメリットがあります。
・倉庫業開業マニュアル
・寄託倉庫保管料金の3期制