運送会社やバス会社で設置が義務付けられている運行管理者になるための国土交通省が行う国家試験のことをいいます。年2回(例年3月と8月ごろ)に公益財団法人運行管理者試験センターによって実施されます。試験は「貨物」と「旅客」の2種類あり、トラックによる貨物の輸送業務の場合は「貨物」を、バスやタクシーなどの運送業務の場合は「旅客」を受験します。1年以上の実務経験のない方は、認定講習実施機関での基礎講習を受講することで受験資格を得ることができます。貨物・旅客ともにCBT試験の方法で試験が行われ、5分野の中から30問出題されます。合格するには、どちらも30問中18問以上(60%以上)の正答が必要です。
貨物では、「貨物自動車運送事業法関係」「道路運送車両法関係」「道路交通法関係」「労働基準法関係」の4分野で、それぞれ1問以上、「その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力」の分野で2問以上の正答が求められます。旅客では、「道路運送法関係」「道路運送車両法関係」「道路交通法関係」「労働基準法関係」の4分野で、それぞれ1問以上、「その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力」の分野では、2問以上の正答が必須です。
・運送業開業マニュアル