元地回収

元地回収とは、アジア地域内の近距離航路では船荷証券の到着よりも先にコンテナ船が到着してしまうため船荷証券を荷送人(輸出者)の依頼により船会社が船荷証券を回収し「Surrendered」のスタンプと日付を記載して荷送人(輸出者)に渡すことをいいます。スタンプの押された船荷証券は有価証券としての効力がなくなっています。元地回収されたB/LはサレンダーB/L(Surrendered B/L)と呼ばれています。サレンダーB/Lは現在、日本、韓国、中国など主にアジアの近距離航路で多く利用されています。一方欧米航路では海上運送状(Sea Waybill)が一般的に使用されています。サレンダー B/Lは適用される国際条約、国内法、国際ルールが一切ない便宜的な方法であり、事故や紛争が発生するとその解決に困難を伴いますのでできる限り海上運送状(Sea Waybill)の利用が推奨されています。
 
 

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ロジスティクス・貿易・物流用語集
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